10月になりました。ワインエキスパート二次試験まで最後の追い込みの時期かと思いますが、体調に気を付けて臨んでいただけたらと思います。
前回の記事でも書きましたが、ブログ主はワインエキスパート二次試験に2回落ちています。合格した昨年の品種も当たったのは赤1種だけでした(笑)
そんな私でも受かりましたので、読んでいる皆様も諦めないでください。
試験勉強の合間に私の失敗談を読んでいただいて、気分転換にでもなれば幸いです。
最初に落ちた時の考察(2019年)
一次試験を一発で合格して、ハッキリいって調子に乗っていました(笑)
試験を受けるきっかけとなる利きビールでも6分の3を当て、家でもワインバーでもある程度ブラインドで当てていたこと、そして当時、二次試験に限って言えば合格率が一次試験よりも高く7割~くらいは受かると聞いていたことで完全に舐めていました。
いわゆる模範解答というモノををまる暗記して品種や、テイスティング自体の知識を入れず、品種当てゲーム的に臨んでいたことで、当日自分の引き出しにないワインに遭遇してパニックになってしまい見事落ちてしまったという訳でした。
後から振り返ってみて、皆さんに一つ有益になるかもしれない情報として、この2019年、
実は、品種自体は2種(赤1つ、白1つ)は当てていました。
3回受けていて、初年度が一番当てているんですがダメで、1つ当てた昨年で受かるということもあります。それは二次試験が品種を当てることだけを求めず、ティスティングシートで、ワイン全体の方向性をしっかりとコメントすることが求められているということの裏返しとも言えます。
試験のワインの外観、香り、味わいを正しく理解した上で品種を導くというプロセスを経ることで、品種を外してしまっても影響が少なくできるということですね。
正解の品種と似た傾向の品種であれば、大きく点は失わないという理屈です。ですので、知識・経験のなかった私は品種を当てても思った以上に点は取れず落ちたという訳でした。
2019年二次試験でのブログ主
2019年の二次試験では次のお酒が出題されました。
- ニュージーランド/Sauvignon Blanc/2018 〇
- 日本/甲州/2017 × 独か仏のリースリングと回答
- イタリア/Sangiovese/2015 × アルゼンチンのマルベックと回答
- オーストラリア/Cabernet Sauvignon/2015 〇
- 紹興酒 × 最初は紹興酒にしていたが、直前で変えてしまう。
先程、2種当てたと偉そうに言っていましたが、ニューワールドのわかりやすい、カベルネ・ソーヴィニョンとソーヴィニョン・ブランなので他の受験生も当てているので何の自慢にもなりません(笑)
むしろ日本の甲州をリースリングと答えていることに当時の自分の知識の無さを、今なら感じます(笑)
日本の甲州も試験的にはわかりやすい部類に入ると思いますので、この年は品種的にはわりかし答えやすく、よりテイスティングコメントの内容で差がつきました。
イタリアのサンジョベーゼは当時、1回も飲まずに臨んでいましたので最初からノーチャンスでした。アルゼンチンのマルベックは飲んでいたので、わからない中で藁にも縋る思いで記入したことを覚えています。
神頼みで品種を選んでも、香りの部分で付け焼刃で覚えた品種特徴香を選んだり、フィーリングで選んでいたので、何をしても落ちていたはずです。
色彩のルビー/ラズベリーレッド、ガーネット/ダークチェリーレッドの区別も、どっちがどっちか曖昧に覚えていましたし、品種の特徴も試験的にどういうものが基本かも言えるはずもありませんでした。
以上、こんな知識もなくフィーリングだけに頼って、しかも舐め切っていたので落ちるべくして落ちました。合格発表の日は台風が来ていて、落ちたショックと天候が見事にマッチしてしまいした(笑)
本人としては不安はあっても受かるだろうという気持ちでいたので、ショックでした。
結果的にこの後も落ちるので、まだまだショックは続くのですが(笑)
最初の試験で落ちたことから学ぶ
実際にワインを味わうティスティングなので、香りを嗅いだり、味わって判別することは必要ですが、それを裏付ける知識が基礎となります。それがないと試験本番で味わったことのないようなワインが出ると、選ぶ基準がとても脆弱なものになってしまいます。
テイスティングの参考書等を購入して一から学ぶこと、試験の追い込みの時期でも時間を見つけてそれらを見直すということはとても大事だと思います。
この記事を読んで、このブログ主と同じレベルだと感じた方は、伸びしろがあると同時にまだまだ勉強することがたくさんありますので継続してやっていく必要があります。
二次試験前でこの状態の場合は、重い赤ワインだけとか何か1つを満点に取りに行くくらいの気持ちで取捨選択するくらいに割り切りが必要かもしれません。
誰しも落ちたくはないのが当たり前ですが、落ちたことで実力がしっかりとついたというプラスな面もあります。
叶うならば、これを読んだ人全員が合格してほしいものです。
受験される方に幸あれ。